洞窟遺跡「余市フゴッペ洞窟」に行ってきた

小樽

自分の故郷である北海道・小樽市周辺には、日本に2つしか存在ない「洞窟壁画」のうち2つがあります。

サラッと「2つ中2つ」なんて話しをしましたが、つまり小樽周辺だけで日本の洞窟壁画をコンプリートです。地味にスゲェよね?

そんなプチ自慢はさておき。先日の帰省時、そのうちのひとつ「余市フゴッペ洞窟」に立ち寄ったのでブログで紹介しますね。

余市フゴッペ洞窟

「余市フゴッペ洞窟」は、小樽に隣接する余市町にあります。小樽駅からだと車で30分ぐらいかな?


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「フゴッペ洞窟」の建物外観はこんな感じ。環境保全のため、洞窟全体を建物で覆う「カプセル構造」になっています。

画像引用元:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Fugoppe_Cave.jpg
画像引用元:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Fugoppe_Cave.jpg

入り口はこんな感じ。スロープを備えているので車椅子でも安心です。
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洞窟直前のエントランスにある大看板。右側の円中に描かれているのは、この洞窟のトレードマークにもなっている「翼を持つ人」です。
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この先は写真撮影禁止となっていたので文章で。

エントランスを進むと展示室が設けられており、狩りに使った道具や食べ残しの骨など、洞窟周辺で出土した品々が展示されています。

オットセイの骨があるから、たまにオットセイを食べてたんだーとか、赤色の装飾が施されている骨は飾りなのかなーとか想像するのが楽しいですね。

その奥には当時の人々の生活を再現したジオラマが展示されています。ジオラマには遊び心が散りばめられていて、気がつきにくい細かいところまで工夫されていました。

そしていよいよ洞窟へ…洞窟内は5メートル四方と言った広さで、壁面のいたる所に不思議な図像が彫られています。

注目したいのは、トレードマークにもなっている「翼を持つ人」ですね。これは「まじない師」だと考えられているそうですが、シロウト目には宇宙人を描いているようにも見えました。

その他にも人や船、動物を示していると思われる図が見受けられるのですが、いま自分が見ているのは紀元前の人々が描いた落書きだと思うと、なんだか不思議な気分になりました。

まとめ

国内では非常に珍しい壁画洞窟遺跡「余市フゴッペ洞窟」。

ぶっちゃけ「洞窟に落書きがあるだけ」なんですが、紀元前の人たちを想像してワクワクできちゃうタイプなら、お近くをお通りの際に思い出して見ると良いかもしれません。

周辺にはもう1つの壁画洞窟遺跡「手宮洞窟」や、国内有数の大きさを誇るストーンサークル「忍路環状列石(おしょろかんじょうれっせき)」もありますので、併せてお楽しみ頂けると幸いです。

フゴッペ洞窟 – Wikipedia
忍路環状列石 – Wikipedia
小樽市 : 小樽市手宮洞窟保存館