アップルウォッチを96時間使ってみて、モノは良いけどソフトが発展途上だと感じた件について

Apple,Apple Watch

「レビューを頼みたい」「書きたい!」をつなげるサービス「reviews」のモニター企画に当選し、2週間の限定でアップルウォッチをお借りする機会に恵まれました。まずは96時間使ってみたファーストインプレッションを書いておきます。

タイトルにも書きましたが、アップルウォッチを96時間使ってみた現在の印象として、モノは良いけどソフトが発展途上だと感じました。

モノは良い

「モノは良い」と表現しているのは、ハードウェアと言うか製品の物理的な品質です。
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画面の見やすさ、タッチ操作のやりやすさ、デジタルクラウンでの操作性、通知があったときにブルッと腕に伝わる振動は良く出来ていると感心しました。ここら辺はさすがアップルですね。

ソフトが発展途上

でもウォッチOSというかソフトウェアはまだこなれてなくて、カユいところに手が届かないんですよ。

通知が多すぎる

まず「メッセンジャー」と言う側面から見ると、とにかく通知が多すぎる!初期状態ではアップルウォッチに対応したアプリから次々と通知が届くので、時計を見るたび何らかの通知が届いている状態です。

アップルウォッチ、通知画面の例
アップルウォッチ、通知画面の例

通知の表示もイマイチで、現状は項目がズラズラッと並ぶだけ。通知が多い時はアプリごとにバンドルされるなどの工夫が欲しいなー。

初期状態では通知が多すぎて使いにくいため、仕方なく不要と思われる通知をオフにするんですが、現状はアプリごとに一括オン・オフなのも悩ましいところです。なにも考えずどんどんオフにしちゃうと、アップルウォッチを使ってるメリットが無くなりますからね。

iPhoneのアップルウォッチアプリで通知を制御できるが...
iPhoneのアップルウォッチアプリで通知を制御できるが…

理想的にはアップルウォッチ用の通知が細かくカスタマイズできて、たとえば「家族からのメールだったら通知」のような設定ができると良いなと感じました。

腕が疲れる

アップルウォッチを「コントローラー」とし使う時もイマイチでした。これは腕時計型のデメリットだと思うんですが、アップルウォッチを使うため、腕をグイッと上げて操作していると腕が疲れるんですよ。

Siriを使えば良いのかと音声コマンドも試してみましたが、アップルウォッチのSiriでできることが限られてる上に、うまく認識してくれないことも多い。

アップルウォッチのSiriを使った画像検索例
アップルウォッチのSiriを使った画像検索例

上手く行ったと思ったら、コマンド確認でタッチ操作を要求されたりと、あまり使い勝手の良いモノではありませんでした。

画面が小さい

見るための「ビューア」として見てもイマイチ。アップルウォッチで地図や写真を見ることは出来ますが、画面が小さいのであまり役に立ちません。

アップルウォッチでのマップ表示例
アップルウォッチでのマップ表示例

それと発売前から指摘されていたことではありますが、アップルウォッチにはブラウザーが乗ってません。見るためのデバイスとしては利用価値を感じないですね。

蒸れる

ハードウェアとして「これはダメだなー」と思ったのが、けっこう蒸れること。

お借りしているアップルウォッチはスポーツバンド版なんですが、暑い日に外を歩いているとバンドの内側が汗でグッショリに…気持ちいいものでは無いのでしばらく外したりするんですが、そうするとアップルウォッチを持ってる意味が無いわけでして。

サードパーティーから安価で通気性の良いバンドとか出てくることを期待したいです。

おわりに

自分はiPhoneが大好きで、とうぜんアップルウォッチの購入も検討しました。しかし予約合戦に出遅れ、モタモタしていたら入手困難との話しを聞き、しばらく静観していたところです。

そのタイミングで今回アップルウォッチをレビューする機会に恵まれたので、かなり前のめりな気持ちで試用を始めたのですが…いまの正直な気持ちは「自腹でアップルウォッチを買うことはないかな」と言ったトコロです。

世界規模で見ればかなりの数が売れているそうなので、おそらく遠くない未来に2代目アップルウォッチが発売されるでしょう。その頃にはウォッチOSが成熟し、周辺アプリや周辺機器も充実するでしょう。

自分はその時になって、改めて購入を検討することになりそうです。

参考リンク : 「Apple Watch」世界先行レビュー続編:Apple Watchを使って2週間――林信行の生活はどう変わったか (1/4) – ITmedia PC USER
参考リンク : [徳力]アップルウォッチを72時間使ってみて、自分には完全に宝の持ち腐れになりそうなことが分かってきた件について

このエントリはreviewsからお借りした製品を使用して執筆しました。