夫婦間腎移植 : 術後二日目

腎移植

夫婦間腎移植における提供者(ドナー)を経験した術後2日目の記録です。

夜が長い。

痛みや騒音で寝付けず、脇にある時計に目をやると、まだ24時を過ぎたばかり。

起床の6時は絶望的に遠い。

寝返りを打つのも難しく、看護師さんの巡回時に体の向きを変えて貰っていた。

うたた寝で迎えた朝。

朝食後、激しい腹痛に襲われる。点滴の痛み止めを入れて貰う。動き始めた内臓が暴れ出したのだろうか?

その後、担当医により尿管やドレン、背中の管が外される。拘束具を外されたようで、とても気分が良い。グッと健康に近づいた気がする。

術後の初排便は盛大。排尿もラスト付近で「ブホッ」と泡吹くような音が出てビックリした。

午後、歩いて数十メートル先の体重計まで進む。だいぶ回復してきた。看護師さんに「すごいですね!」と褒められ嬉しくなる。モテル男はつらい。

熱は相変わらず37℃~38℃ある。普段、あまり熱を出さないタイプなので心配になってくる。

とは言え改めて考えてみると、開腹手術後まだ48時間程度しか経過していない。現代日本の医療技術の高さに驚かされる。

この日は前日より回復していたはずだが、確たる記憶がごく少ない。純然たる静養の一日で、起伏が穏やかだったためだろうか?

事もなく就寝。