福岡の水族館「マリンワールド海の中道」は明るく楽しい素敵な水族館だった

SEL1670Z,α6500,写真,水族館,福岡

福岡にある水族館「マリンワールド海の中道」が、明るく楽しい素敵な水族館だった。

週末にサクッと福岡まで行って見学してきましたので、大きめ写真をメインにその魅力をお伝えしたいと思います

まずはイルカのショープールをご紹介。屋根がある屋内スペースだけど、ステージ側に壁がなく観客席から博多湾がブチ抜きで見られるのです。いわゆるヒトツの借景、最近の言葉で言うとエターナルプールなワケだけど、このスケールでこの開放感の水族館プールは他に中々ないのでは。

ショープール
眺めもスゴイが明暗差もスゴイので撮影は難しい

大水槽も迫力満点。水量で言うと他の水族館でもっと大きいところもあるんだけど、縦横のガラスサイズが大きめなのと、ライティングと背景が工夫してあって、他に負けず劣らずのスケール感を持ってました。

スロープから見る大水槽

大水槽の見せ方も上手い。順路に沿って進むと2階から1階に降りる折り返し型のスロープがあり、そのスロープに面するように大水槽が設置されています。スロープを降りながら大水槽を眺め、降りながら眺め、そして辿り着く大水槽の直前で魚たちを見上げる。なんならスロープ途中の高い位置から大水槽を眺めても良いし、この見せ方は非常に感心しました。

大水槽のイワシたち。群れの形が常に変わるので見ていて飽きない。
シロワニ。「ワニ」という名前だがサメです。
漢字では和爾と書き海の怪物を示すそうです。
因幡の白兎伝説に出てくる「ワニ」はシロワニのこと。

大水槽の裏は深海の生き物たちの展示スペース。ここがまた建築物として良く出来ていて、大水槽の配置を工夫することで出来た余剰スペース的なエリアで展示してるのよ。これは上手いわー。

タカアシガニ

屋外スペースとなる「かいじゅうアイランド」も見せ方が上手かった。

小さくて可愛いケープペンギンを水槽ではなく丘のようなエリアで展示。そこには柵もガラスもなく、ちょっとした掘りで囲ってあるだけ。手を伸ばせば触れる距離だし、遮るモノが無いので写真も撮りやすい。ペンギン好きなら何時間でも見ていられるやつです。

冬から夏の換毛期で首にファーを巻いたような個体。
端的に言って可愛い。

あざらしエリアの展示も凝っていて、水中に透明キューブ型の鑑賞エリアが設けてあり、まるで海の中にいるような視点であざらしを観察できるので延々と見ていても飽きが来ません。

「ほねのおと」と言う一風変わった展示も興味深くて、魚たちの骨格やウロコをアーティスティックに飾り付け。聞くところによると大部分が職員さん達の手作りだそうで、手間のかけ方や飾り方に感動しました。

黒板アートに魚の骨を添えて。
目が飛び出たようなシュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)の骨。目にあたる部分に目の玉が飾られていて良い意味で趣味が悪い。
魚のウロコや骨を利用した「HONE ART」
なんて美しいんだ!!

「ほねのおと」で展示に使われているアンティークな棚は九州大学(?)で捨てられそうになってたのを再利用したんだとか。めっちゃオシャレやんこれ。

あまりにも可愛すぎてうっかり写真を撮り忘れたんだけど、みんな大好きラッコのペアも見ることが出来ます。実はいま日本でラッコが見られる場所は減っているので結構貴重だったりもします。 すごく仲良しのカップルで見ているとイチャイチャが始まってこっちまで嬉しくなって延々と見ていられるやつです。

基本的に素晴らしい水族館だったけど、すこし残念に感じたのは観覧ルートがやや複雑なこと。加えてエレベーターを使用した場合のルート案内が不足していて迷いやすいこと。実際に我が家も2個所ほどスキップしちゃって、一カ所は戻って見たみたけど、もう一カ所のクラゲゾーンは時間の都合も合ってスルーする羽目に。

上記に係わるんだけど施設外からの車椅子ルートの案内も見あたらず、どこを通れば良いのかパッと見で分からなくなっていました。館内自体はバリアフリーに対応しているようなので、車椅子ユーザーの意見を取り入れるなどしてルート案内を改善して欲しいです。

最後に感想をまとめると、リニューアルしてまだ3年と言うことでキレイだしバリアフリー化も進んでる。展示や導線が工夫されていて見どころが多い。スタッフも笑顔で明るく、魚たちと仲良くしているのが見て分かる国内でも有数の素晴らしい水族館でした。

お近くにお立ち寄りの際は観光ルートに組み入れることを検討してみてください。我が家からは遠いけど、ぜひまた行きたいゾ!

マリンワールド海の中道