【書評】タイトルに惹かれたが内容が薄い『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)

ベストセラーだし、表題に興味はあるし、Kindleで安売りされているし…と言うノリで買ったのが失敗だった。

本書に期待していたのは「会計の入門書」や「会計に興味を持ってもらうための最初の一冊」的な内容だったが、実際は著者個人の観察に基づく想像を書き連ねるだけのコラム本。正直読む価値を感じられない。

書籍紹介文

数字大嫌い、暗記も苦手
でも会計は知っておきたい
大ざっぱに会計の本質をつかむ

◆挫折せずに最後まで読める会計の本
この本は、「会計が嫌い」「会計が苦手」「会計を学んでも意味がない」と思っている方のためにあります。「会計」はけっしてやさしいものではありませんが、《会計の本質的な考え方》はそれほどむずかしくはありません。本書では、日々の生活に転がっている「身近な疑問」から考えはじめることで、会計の重要なエッセンスを学んでいきます。本書は、いわゆる「会計の入門書」ではありません。細かい財務諸表はひとつも出てきませんし、専門用語もそれほど多くはないので、気を楽にして、ひとつの読み物として読んでみてください。きっと会計に対する見方が変わるはずです。
引用元:http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334032913

目次

  1. さおだけ屋はなぜ潰れないのか? ――利益の出し方――
  2. ベッドタウンに高級フランス料理店の謎 ――連結経営――
  3. 在庫だらけの自然食品店 ――在庫と資金繰り――
  4. 完売したのに怒られた! ――機会損失と決算書――
  5. トップを逃して満足するギャンブラー ――回転率――
  6. あの人はなぜいつもワリカンの支払い役になるのか? ――キャッシュ・フロー――
  7. 数字に弱くても「数字のセンス」があればいい ――数字のセンス――

本文ハイライト

『費用の削減はパーセンテージで考えるべきものではなく、絶対額で考えるべきものなのだ。』

『商売の基本は、チャンスゲイン(売り上げ機会の獲得)である。』

『100人と薄っぺらい関係を築くのではなく、100人の人脈を持つひとりの人物と深くしっかりとした関係を築くべきなのだ。』

書評

「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」と行った日常の気になる疑問を、会計学の立場から解き明かすのかと思ったが違った。内容が薄い上に調査不足と思われる個所もあり役立つ部分はほとんど無い。

疑問に対する回答は、作者が「たぶんこうだと思う」というレベル。それに関して会計学を学んだ知識から根拠を付け加えていくのだが、そもそもの「回答」が根拠の薄い作者の推測でしかないので、納得できないまま話が進む。

特に割り勘を買って出る人物がキャッシュフローを考慮しての行動だとする説に疑問を持った。これポイント狙いでしょ?しかもAmazonのレビューを読むと『あのような竿やさんは、今も昔もほとんど存在しません。』なんて事も書かれてる。そもそもの「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 」の回答も間違っているのか…

Kindle版が128円と言う激安なので読んでみたモノの、間違った知識を覚えるぐらいなら読まない方が良いのでは?と思うぐらいの駄作。久しぶりに「失敗したー」と思える一冊でした。

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