HDMIケーブルの品質に付いて、もうひとこと言ってみようかな(弱気

HDMI,オーディオオカルト

一週間前には強気でHDMIケーブルの品質に付いて述べてみたものの、コメント欄で「白飛びしたことあるよ」なる情報が持ち込まれ、ちょっと涙目のひでとです、こんばんわ。

DVIの時は品質保証が無く互換性に問題があったため、対策としてHDMIロゴ取得にコンプライアンス・テストが導入され、ロゴ取得済み機器の接続性能の品質は担保されていると思ってたのにな~(長い言い訳)

想像するにケーブル本体の品質ではなく、コネクタ勘合部の接触度合いとか、はめ込み度合いとかで、信号レベルが落ちるんじゃないのかな?(追加の言い訳)

まぁ何にしても、実例が挙げられてしまったので「白飛びはするかも」派に転換するわ。もしHDMIケーブルを買って、画面に白いゴマみたいプツプツ出ちゃったら、買ったところに文句を言って、もうちょっと良いケーブルに交換してもらってね。

ただね。これは通信品質に関して一定以上のエラーが発生する場合もありえるというだけ。あいかわらずITmediaの「ケーブルの質が映像や音に強く反映されてしまう」という論説には賛同しかねる。

ITmedia以外でHDMIケーブルの品質差を述べている例として「HDMIケーブルの比較」と言うのが合ったんだけど、ここではHDMIケーブルを変えることによって、映像の印象が変わると書いてある。リンク先の本文からちょっと引用するね。

WIRE WORLD SSH5-2(1m)…各色が一番自然な印象です。白が白く、赤が赤い。
AUDIOQUEST HDMI-3(2m)…少し青みがかっています。色温度が高いのか、白が少し青めです。
SUPRA HDMI-HDMI(1m)…Questよりもさらに青いです。赤がわずかにオレンジがかります。全体が青い為か暗部の階調が良く見えるかもしれません。

イヤイヤイヤイヤ。画面全体の色味が変わるなんて、ありえなくね?

HDMIの映像転送は、画面全体をフレーム毎に丸々デジタル形式で送ってるのね。簡単な言葉で言い換えると、画面の点々の1つずつ、それぞれの色情報を全部生真面目に送ってるの。それを踏まえて「少し青みがかる」ってのをデジタル的に発生させようとすると、全てのフレームの全ての画素において、24ビットの色情報が青方向にだけ加重するようなビットエラーが連続的に発生してるってことよ?どれだけ悪い方向に見積もっても、こんなエラーが起きるとは考えられないです。

無理にケーブル差で少し青みがかる状況を考えてみると、TMDS信号のノイズ成分でDA変換後の青成分に影響が出たとかかな?TMDSレシーバと液晶ドライバがノイズの影響を無視できないほど直近にあれば別だけど、そこまでタコな設計になってたらそもそも画像がボロボロになりそうな気がするな。だれかオイラが納得するような「少し青みがかかる」の理由を教えてください :-)