段ボールに捨て猫?

ネコ

のらねこ。 -ちいさな命の物語-

朝の通勤時、バイクでいつもの道を走っていると、橋のたもとに置いてある段ボール箱が目に入ったのね。運転中だし良く見れなかったんだけど、箱のフタが開いていて何かメッセージが貼り付けてあるの。

何の気なしに通り過ぎ、しばらくしてから「あれって捨て猫じゃね?」と気が付いちゃったわけ。テレビとかマンガで見る「子猫を拾ってください」のシチュエーションが、まんま再現されてるわけですよ。

そんな事に気が付いたものの、サラリーマンプレイ中だから会社に行かなきゃいけない。人通りの多い道だから、俺が拾わなくても誰か拾ってくれるよ、と自分に言い訳しながら軽やかにスルーしちゃたの。

仕事終わって帰り道。学生の多い道路だし、誰か保護してくれてるよな~と期待しては見るものの、やっぱりチョッと気になる。もしまだ残ってたら我が家に拉致ることも考えつつ、ドキドキしながら橋に辿りつくと、ダンボール箱は今朝のまま残されてる…

誰も拾ってくれなかったのかな~?子猫だったらミュウミュウ聞こえると思うんだけど、何にも聞こえないよ?弱って死んじゃったりしてないかな~?などと心配しつつ、段ボール箱に近づいて、箱に貼り付けられたメッセージを読むと…

「ここはゴミ捨て場ではありません。このダンボールは不法投棄です」

良かった、捨てられた子猫はいなかったんだ!なんて事を思うはずも無く、紛らわしい事をする奴らに毒を吐きながら、自分のバイクで走り出す15の夜。妄想しすぎて損した!