サム・オルトマン氏が描く「宇宙就職元年」
2035年、宇宙就職が“普通”になる?サム・オルトマン氏の未来予測
AIの進化が仕事の形を大きく変えつつある中、OpenAIのCEOサム・オルトマン氏が描くのは、今よりもずっと広い“宇宙で働く”キャリアの未来です。
現状、宇宙に関わる仕事は一握りの宇宙飛行士や、限られた研究職・技術職にほぼ限られています。しかし10年後の2035年には、大学を出たばかりの若者が、民間企業や国際プロジェクトを通じて宇宙空間やその関連産業で活躍することが、特別ではなくなるかもしれません。
宇宙が「一部の人の職場」から「多様な職場」へ
オルトマン氏は、AIによる科学・工学・自動化の進歩が、宇宙分野の間口を大きく広げると予測します。
これまでは長期の専門訓練が必要だった宇宙飛行や運用も、AIが複雑な作業を代行・支援することで、多様なスキルを持つ人材が参加可能に。
民間の探査ミッション、月や火星での資源開発、衛星インフラ構築など、従来は限られた組織しか担えなかったプロジェクトが、より開かれた舞台になるといいます。
現在の宇宙産業とこれからの変化
米労働統計局のデータによると、航空宇宙工学の求人はすでに平均を上回る成長を見せ、年収は13万ドル超。今後はエンジニアに限らず、ロボット制御、AI運用、惑星データ解析、宇宙資源のロジスティクスなど、新しい職種が生まれる見通しです。
オルトマン氏は、AIを「個人の能力を何倍にも拡張するツール」として捉えています。博士号レベルの専門家チームがスマホの中にいるような環境が整えば、1人でも大企業レベルの成果を上げられると指摘しました。
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