ダークナイト、視聴

映画

ダークナイト(クリスチャン・ベール、ヒース・レジャー出演)

MOVIX橋本で映画版バットマンの最新作「ダークナイト」を見てきたよ。ストーリーには触れないけど、情報シャットダウンを試みているなら、この先は読まない方が良いかも。

今作で最も注目すべきは、ヒース・レジャー扮するジョーカーの悪役ぶり。本作が遺作となってしまったレジャーは、ジョーカー役に命を捧げてしまったのか?と考えてしまうほど、鬼気迫る迫真の演技を見せてくれます。この悪役ぶりは「バットマン史上最狂」と言えるだけではなく、映画史にも残るほどの狂人ぶり。あまりにも狂いすぎているので、子供に見せるのは控えた方が良いと思えるぐらいです。

でもジョーカーの狂いっぷりが画面を覆い尽くしていて、肝心のバットマン側がいまひとつ。新作メカはパットポッドと千里眼ぐらいだし、アクションも地味な体術だけで冴えない感じ。大型トレーラーをひっくり返すシーンも、なんだか今ひとつ「うわー!」って感じがないんだよな。バットマンは「正義の狂人」だと思っているので、もっと狂ったような正義を見せてくれないと盛り上がれないな。

ストーリーも賛否両論が別れそう。前作から引き続き、世界観が現実路線。政治的に荒廃した街がリアルに描かれていて、「それはないわw」って感じられるシーンがありません。ごく近い仮想現実で繰り広げられる「正義 対 悪」の物語で、これはこれで面白いし大いに一般受けしそうだけど、アメコミのバットマンを求めていると肩すかしを食らっちゃうかもな。

映画的には85点前後の高得点を上げたいけど、バットマンとしては70点以下。併せても75点ぐらいかな。