AACSについてまとめてみた

デジタル放送教科書〈上〉MPEG‐1/2/4~H.264/AVC (インプレス標準教科書シリーズ)

HD-DVDやBlu-rayのコピープロテクトに使われているAACSについてまとめてみたよ。

AACSを解読するには

AACSを解読するには”Media Key”が必要となる。もう少し正確に言うと、”Media Key”から生成する”Volume Unique Key”で解読する”Title Key”が解読に使用される。

Title Key

“Title Key”はコンテンツ(≒映像タイトル)ごとに異なっている。そのため A というコンテンツの”Title Key”がクラックされても、B や Cなど他のコンテンツを解読できるわけではない。また A を再プレスするとき、”Title Key”を差し替えることもできる。

Media Key

“Media Key”はディスクに含まれるMKB(Media Key Block)と、再生装置に含まれる”Device Key”で生成する。MKBを簡単に説明すると、再生を許可する”Device Key”の一覧が格納されている。

Device Key

“Device Key”は再生装置固有のIDで、発売されている全てのプレイヤーで違う物が使用されている。先日、CyberlinkとInterVideoのソフトの”Device Key”がクラックされ、既発売済みのタイトルは全てリッピングが可能になった。

対抗策

MKBを更新し、流出した”Device Key”をMKBから外した。これによりMKB更新済みの新タイトルは、流出した”Device Key”を持つプレーヤー(=クラックされたプレーヤー)では再生不可能となる。

またMKB更新後のコンテンツを、流出した”Device Key”を持つプレーヤーで再生すると、以降一切の再生が行えなくなる。再び再生可能とするには、プレーヤーのバージョンアップを行い”Device Key”を更新する必要がある。

DVDがリッピングされた理由

完全に自由にリッピングを可能にするには、”Device Key”を自由に生成できる必要がある。

実はDVDにもAACSが使われているが、鍵の長さが短かく”Device Key”を容易に生成できるようになってしまった。そのためMKBを更新しても意味が無く、リッピングを不可能にする方法が無くなりコピー天国が到来。

現在のAACSは十分に長い鍵を使用しているので、”Device Key”の不正な生成は非常に難しいと言われている。