【完結】長編SF小説『天冥の標』読了

読書

長編のSF小説『天冥の標』(てんめいのしるべ)を読み終わりました。莫大な時間と壮大なスケールを長大なシリーズで表現した傑作SFシリーズです。

読後の感想をシンプルに言いますと「良かった」に尽きます。

天冥の標は、2009年9月に発売された初刊から2019年2月の最終刊まで、10年掛かりで10巻17冊が発売されました。

かなりのボリュームな上に、序盤は各巻ごとに時間も空間も異なるストーリーが展開されるため、一体どんな終わり方をするのかドキドキしながら完結を待っていましたが、見事にすべてをまとめて終わりました。

ネタバレしないように簡単な紹介に留めますが、西暦2803年ながら中世程度まで文明が退化した植民星で起こる政治革命にはじまり、現在日本で発生した疾病のパンデミックのパニックストーリーに継ぎ、西暦2310年の宇宙海賊を語りながらも気が付くとエロ描写満載のセクシー巻が入ったと思えば、火星での農作業に悪戦苦闘する農夫の話しになっていきます。

その後も自動化ロボットの話しになったり、魔女っ子っぽいキャラが出てきたり、かと思えば少年達の冒険活劇がはじまったり、SFっぽい異星人が現れたりしますが、後半になるとそれらの話しが繋がり始め…最後はしっかりと「完結」します。

途中で官能小説かと思うような巻もあるので全年齢には薦めにくいのですが、その官能巻ですら最終的には大きな流れに合流していくので読まない(読ませない)わけにも行かず…中学生ぐらいだったら大丈夫かな?高校生以上だったら全然イケルと思います。

さておき。未来とか宇宙とかSF好きならきっと楽しめると思いますので、ぜひぜひ一巻だけでも読んでみてください。きっと続きが気になって最後まで読む羽目になると思います。

強くオススメです!