地デジ普及率70%のウソを暴く

2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)

久々に地デジ関連で突っ込んでおくけど、「地デジ受信機の普及率が70%を超えた」は、数字のマジックだから注意ね。

式典の冒頭で挨拶を行った内藤正光総務副大臣は、地デジ放送の世帯カバー率が98%、受信機の普及率が70%を超え、着実に地デジ移行が進んでいることに対して関係者に労いの言葉をかけるとともに、都市部で発生する「ビル陰難視」や、地デジ受信の整備が整っていない山間地区を2つの大きな問題として指摘した。
引用元:http://www.phileweb.com/news/d-av/201003/11/25504.html

「受信機の普及率」と言うのは「受信機の普及台数」を元に、これまでに販売された受信機が、各世帯に全て平等に行き渡ったと仮定して計算する数字です。

だから、例えば1世帯で地デジ対応テレビを2台持ってるとか、地デジ→地デジでテレビを買い換えた場合は「2世帯に普及した」と考えられてしまうのです。

加えて「受信機の普及台数」はテレビやレコーダー諸々を足し併せた数なのもポイント。1世帯で地デジ対応のテレビとレコーダを持ってると「普及台数2台」なので、これも「2世帯に普及した」という計算になります。

以上を踏まえて考えると、実際の普及率は60%を切ると予想します。日本の世帯数は約5000万だから、40%に相当する2000万世帯は未だにアナログ放送を受信しているんじゃないかな。

アナログ停波まで残り500日。未だにアナログな2000万世帯が、わずか1年ちょっとの期間で全世帯地デジに移行するとは思えません。

残された世帯がいる間は電波も止められないわけで、結局のトコロ「2011年、アナログ放送は止まりません」から!