JimmyJazz blogオーナーによる「USBメモリで音質が良くなる理由」を批判する

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JimmyJazz blogなるブログで「USB-5で音楽再生を行うと音が良くなるのか」について数週間にわたる大激論が続いていたんだが、つい最近ブログオーナーによる「USB-5で音楽再生を行うと音質が良くなる理由」が提示された。

大変興味深いので引用と共に批判を行いたい。

《USBメモリーで音が変わるのは、単なるデータ受け渡しと同時に、バックグラウンドでアコースティックフィードバックが発生しているから》

  1. USBメモリーは、データ保存媒体であると同時に、音楽再生時にはエレキギターのピックアップ又はマイクロフォンに近しい作用をする。
  2. ラウドスピーカーから発された音楽振動(音圧)を、USBメモリーはマイクロフォンのようにキャッチして、回路のバックグラウンドを循環する。
  3. 最初その振動は微細なアナログ信号として混入するが、それをアンプが増幅、スピーカーによる放射、USBメモリーによる受信を繰り返すことによって、フィードバック現象が生じ、アナログ再生音に影響を及ぼす。
  4. これら一連の動作は、パソコンのなかのデジタル動作とは別に、同時進行で常にアナログ的・音響的な問題として発生する。よって当然、音質は変化してもデータの変質はない。

いつの間にか「音が変わる理由」に論旨が差し替えられてるけど、『JimmyJazz blog: USB-5を使ってみた』には「音が良い」なる表現があるので、この解説は「音が良くなる理由」の説明だと解釈させてもらいます。

まず主たる論旨の『アコースティックフィードバックが発生』だけど、詰まるところ、このメモリはノイズを拾って再生音に混入させるってこと?もし仮にそんな現象が起きたとしても「音が変わる」だけで「音は良くなってない」よね?

で、そもそも『アコースティックフィードバックが発生』しているかどうかは、最終段のラインレベルを測れば分かるっしょ?実際に『USBメモリーで本当に音が変わるのか? – hClippr編集室ブログ』なる記事によると測った人もいるみたいで、格納メディアの違いは全くもって音質に影響を与えなかったみたいだよ?

ついでに言うとジョーシンのUSB-5商品紹介によると、「個体メモリー本来の音質に悪影響を与える軽量な樹脂製のケースの共振を取り除くため、木製のケースを採用するなど、音質面で様々な配慮」とあり、不要振動を除去する方向で作られてるみたいだよ?フィードバックするって妄想はどこから発生したの?

上記を全て無理矢理納得したとしても、自分好みの音質に変えたいだけなら、再生ソフトのイコライザを使えば良いじゃない。大抵の再生ソフトにはプリセットでJazz向け、Classic向けなんてのが用意されてるし、何なら自分の好きなように音をいじれるよ?

書き添えさせていただくと、該当ブログのオーナーはジャズに関する深い知識をお持ちの方で、ジャズ好きのブログとしては有名なトコロです。おいらもアルバムレビューを読んで勉強させて貰ってるし、普通ならリスペクトすべきブログです。

でも、ことデジタルオーディオに関しては、頓珍漢としか言いようがない発言ばかり。年長者のご意見は積極的に拝聴する方向のおいらですが、デジタルオーディオに関しては無知としか言いようもなく。とは言え、頭が凝り固まったお爺さま達を説得するのは無理なんだろうな。