キース・ジャレットの「I Loves You, Porgy」が良い

CD,Jazz,音楽

The Melody At Night, With You

キース・ジャレットの「I Loves You, Porgy」が泣けるほど良い。比喩的表現の「泣けるほど」ではなく、本当に泣きそうになる。

というか、アルバム「The Melody at Night, With You」がハンパ無く癒される。聴いていると何だか悲しい気持ちになるんだけど、その後フワーッと解放される気分。

聞くところによると、キース・ジャレットは1990年代後半から2000年頃まで病気で活動を中断していたらしく、病気療養中に自宅で録音したアルバムが本作「The Melody at Night, With You」だそうです。繊細で迷い気で、けれど未来への希望を忘れていないような、そんな楽曲ばかりが収録されている、真の意味での癒し系アルバム。

ジャズ好きか否かを問わず、30歳を過ぎた音楽好きのオトナ達にお勧めしたい名盤です。もしオイラが「だれかにCDを1枚プレゼントしなければ行けない」というシチュエーションに恵まれたら、迷うことなくこのアルバムを選ぶわ。それぐらい絶対的な自信を持ってお勧めできる1枚です。

YouTubeの動画を張っておくので、ご試聴賜ると良いと思うよ。

以下ウンチク。

「I Loves You, Porgy」と言う曲はジャズのスタンダードナンバーで、元々はジョージ・ガーシュウィン(George Gershwin)作のオペラ「ポーギーとべス」で使われている曲らしい。『KAY’S BLOG I Loves You, Porgy』では、色々なアーティストによる「I Loves You, Porgy」の動画を紹介してくれています。

もうひとつ面白いのが「Loves」なる表現。直接的な"I Love You"ではなく、"She loves you"のSheをIに置き換えた遠回しな表現"Loves"を使うことにより、「キミのことが好きみたいだよ、ポーギー」的な意味合いを持たせているっぽい。なるほどな~