4.2.1 水平同期信号、色同期信号

FIGURE.6に水平帰線消去期間を拡大した図を示します。

水平帰線消去期間

FIGURE.6 水平帰線消去期間の波形

水平帰線消去期間中の同期信号から前の部分をフロントポーチといい、同期信号から後の部分をバックポーチと呼びます。水平同期信号の前後まで帰線消去期間が延びているのは、この期間中は受像管などの表示装置で、確実に映像信号をカットオフして、画面に不要な画像が再現されないようにしています。またカラー映像信号では、バックポーチの期間を利用して、色搬送色信号の位相基準となる色同期信号(カラーバースト信号)が重畳されています。

また、図中に使われているIREという単位は、100%の白から水平同期の底までの1Vp-pを140IREとするもので、1IREは7.14mVとなります。