はやぶさの記事一覧

はやぶさ関連のニュース諸々

昨晩は21時過ぎからネットに張り付き、UstでJAXAと現地とニコ動を見つつ、TwitterのTLと#hayabusaハッシュを追いつつ、半分リアルタイムで「はやぶさ」が燃え尽きる様を見ておりました。

周りで皆が申しておりましたが、計画通り3年前に帰ってきてたら、UstもTwitterもロクになかったわけで、次の日ぐらいにYoutubeでJaxa公開データを見るのが関の山だったのかなと。

そう考えると、3年遅くなったのも悪くなかったのかなぁ、とも思います。

なんにせよ、お帰りなさい。


そんなわけで、はやぶさ関係で目に付いた情報を貼っておきます。

お馴染みの「こんなこともあろうかと」動画の<完結編>。


NHKが撮った再突入時の動画。必見です。

はやぶさ カプセル落下を確認 NHKニュース


NASAのDC-8が捉えた「はやぶさ」再突入の勇姿。

YouTube – Hayabusa re-entry


BBC – Spaceman: A perfect view of the asteroid capsule’s Earth return

BBCによる解説記事。英語だけど良くまとまっています。


尾崎孝さんが撮った「はやぶさ」の写真。光跡が美しいです。

「はやぶさ」大気圏突入、60億キロの旅帰還 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

はやぶさ、帰還

はやぶさ、そうまでして君は〜生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話

小惑星探査を目的に開発された探査機「はやぶさ」(MUSES-C)が、地球に帰ってきました。

288,243,130km(2億8千km)先にある小惑星「イトカワ」から試料を持ち帰る、長い長い「おつかい」。

本来は試料の入ったカプセルを分離後、再び宇宙に戻る予定だったのですが、「おつかい」でくたびれてしまった「はやぶさ」は、そのまま大気圏に突入することになりました。

残念ながら「はやぶさ」は大気圏再突入用に作られておらず、突入時の高熱にさらされると燃えて灰になってしまいます。文字通り「燃え尽きてしまう」のです。

そんな「はやぶさ」が、大気圏突入直前に地球の写真を撮ることになりました。

撮影用のカメラは長い間電源を切られており、正常に動作するか疑問符が付く状態だったそうです。

そんな状態でしたが、カプセル分離成功後、残ったチカラを振り絞り、地球が見えるように反転。カメラの起動にも成功し、数枚の撮影が行われました。

ほとんどが何も写っていない真っ黒な写真だったそうですが、時間ギリギリに写された「最後の1枚」に、地球の姿が残っていました。

はやぶさが最後に見た地球

写真データ送信中に通信が途絶えたため、写真の下部が欠けてノイズも残っていますが、最後の最後に、「はやぶさ」は故郷を目にすることが出来たようです。

そんなコトを知ってから「[drawr] すこっち – 2010-06-13 12:35:13」を読むと、良い感じに感動できるかも知れません。

「こんなこともあろうかと!」 探査機はやぶさのミッション


【ニコニコ動画】探査機はやぶさにおける、日本技術者の変態力

はやぶさのミラクルっぷりがハンパねぇ、という説明。

上記動画と下記説明、加えて「経過 – はやぶさ (探査機) – Wikipedia」もあわせて読むと、はやぶさサンのハンパねぇ活躍ぶりがご理解いただけると思います。

●本来ならリアクションホイール3個で姿勢制御

⇒ ホイール1個壊れたのでホイール残り2個と化学スラスタで制御 (ここまでは普通の「こんなこともあろうかと」、な範囲)

⇒ ホイールさらに1個壊れた!化学スラスタ全損!燃料全部漏れた!漏れた燃料が機体内で凍ってる!!通信途絶!!!バッテリも壊れて太陽電池パネルは常に太陽を向けなきゃなんない!!!
⇒ 姿勢が狂っても、ほっとけば持ち直すように設計してたんだよね。こんなこともあろうかと。1年以内に60%の確率で通信回復するはず。(数ヵ月後)ほうら3ヶ月で繋がったぜ!

⇒ とりあえずイオンエンジンの中和器から生キセノン吹かして姿勢制御。こんなこともあろうと中和器の向きを微妙にずらしてたんだよね。
⇒ 機体内をヒーターで暖めてベーキング。爆発しないようにゆっくりとね。気化した燃料はそのうち機体外に逃げるだろう。
⇒ 生キセノン吹かしつづけてると地球帰還用の燃料が足らなくね?あ、風車の原理で太陽光圧を利用して回転させて安定させればよくね?こんなこともあろうかと、回転軸が機体の中心を貫くように設計してたんだよ。

⇒ 地球帰還用のカプセルに採取した試料を入れるにはバッテリーの電力が必要だなぁ。でも極低温で短絡故障(ショート)してるから下手に充電すると爆発しそうだなぁ。
⇒あ、古河電工のおっちゃんが補充電回路で充電する裏技教えてくれた。電源オンオフを高速連打すれば良かったんだ、ラッキー。
⇒ よし、地球帰還航行開始っと。イオンエンジンは3基生きてるからオッケー。ホイールは残り1個だから今のうちに何かいい手を考えておこうっと。

⇒ 地球帰還第一期軌道変換完了。半年お休みして、第二期軌道変換開始。イオンエンジンBはどうやら寿命らしい。お疲れさん。残り2基。
⇒ おや、メモリエラー(SEU)か。良くある良くある。とりあえずセーフホールドモードで指示待ちっと。地球から診断してもらってイオンエンジンも再起動出来たので巡航再開。

⇒ イオンエンジンDが経年劣化で故障。この状態ではもう地球に帰れない。
⇒ スラスタAの中和器とスラスタBのイオン源を組み合せることで、2台合わせて1台のエンジン相当の推進力を得ることができるじゃん、余裕余裕。(NEW)
引用もと:コメント: 小惑星探査機「はやぶさ」、平成22年6月の帰還に向けた運用を再開 – スラッシュドット・ジャパン

はやぶさリンク:はやぶさ、帰還に向けてイオンエンジン再起動: 松浦晋也のL/D

最新の「こんなこともあろうかと!」の詳細。 ホントはやぶさのドキュメンタリーを作って欲しい。それ見たら溢れる涙が止まらない自信がある。


ま、オレは最初から、はやぶさサンならやってくれるって「信じてた」けどね :razz:

「はやぶさ」が“最後のご奉公”、惑星衝突予測に活用へ

はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 (幻冬舎新書)

来年6月に帰還予定の小惑星探査機「はやぶさ」を「地球に衝突する小惑星」と見なして解析し、軌道予測システムの精度の向上を図るそうです。ボロボロなのに働き続ける「はやぶさ」さんは、本当に素晴らしい活躍を見せてくれています。あと一息だから頑張って帰ってきて欲しいね。

「はやぶさ」軌道変換を達成

「はやぶさ」は、本年4月よりイオンエンジンによる動力航行を実施しておりましたが、予定通り第1期軌道変換が達成できたので、10月18日にイオンエンジンを停止させました。

4月から頑張ってた軌道変換が無事に終わったそうです。2009年2月まではスピン軸制御の微修正だけらしいので、しばらくはお休みって感じかな?のんびり待ってるから、頑張って帰ってこいよ。

参考リンク:ISAS | 「はやぶさ」復路第1期軌道変換を完了! / トピックス

はやぶさ、イトカワ着陸

はやぶさ、イトカワ着陸…岩石採取装置も作動

おめ。うまいことなんか取れてると良いんだけどな~。

それにしても、まいど宇宙関係はマスコミでの扱いが低いような。イオンエンジンで飛んでって、地球スイングバイも成功させて、小惑星から離陸して、岩石採取もうまく行ってそう。ほぼ完璧に進んでるのになー。やっぱり失敗しないと盛り上がらないのか。

それにしても一回目の失敗は謎だ。「障害物検出センサが何らかの反射光を検出した」とか言ってるし、小惑星上に30分もいるなんて、重力と速度を考えると奇跡的だと思うんだけど…

しらなんだ

「はやぶさ」に指令を出してるのって、相模原のJAXAなのね。ご近所から宇宙宛の電波が出てるなんて、なんだか面白いなぁ。

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