ネギトロには「ネギ」も「トロ」も入ってない

豆知識

ネギトロっておいしいよね。どんぶりに乗せてネギトロ丼にしたり、巻物にしたネギトロ巻きも良い。海苔と合うから軍艦や手巻きにも使えるよね。

さてさてそんな「ネギトロ」ですが、実は「ネギ」も「トロ」も入ってないって知ってました?

『ネギトロ』とは、もともとは、まぐろ一本を丸々買っている大きな業者が、切身を取ったあとの骨のすきまにある身(中落ち)や、皮の裏の身をそぎ落として作っていたのが始まりで、『ネギトロ』といっても、いわゆる『トロ』は使われていません。

『ネギトロ』の『ネギ』の語も、『身をねぎ取る』という言葉から派生したものだそうで、野菜のネギとは関係がなく、一般的に、ネギトロにネギをのせることはあっても、ネギトロ自体にネギが入っていることはありません。

最近は、『トロ』を使ったネギトロや、『ネギ』を混ぜたネギトロも販売されていて、元々の由来とは関係なく、まぐろの身を叩いて、ペースト状にしたものを『ネギトロ』と呼んでいます。

このほか、ネギトロの元祖である寿司店が、よく通っていた『むぎとろ』と言う店の名前の語呂合わせで名付けたという説もあります。

引用元:https://www.japantuna.net/know/dictionary/?id=1497960845-358964

自分のそもそもの認識は「中落ち≒ネギトロ」。でもネギは乗ってたり乗ってなかったりだし、お店によっては中落ちじゃないネギトロもあるし、振り返って考えるとこの食べ物はなんなんだ?と言う状態。

で、調べてみたらそもそもは「ねぎ取る」が語源らしく激しく驚いた次第です。

実際問題、安いお店に行くとどの部位だか良く分からないのを叩いた後に、なんだか分からない油を注入されたのを「ネギトロ」として出してたりして新しい食べ物になってたりするよね。

そうかと思うとトロを叩いた激ウマのネギトロを出すお店もあったりで、お店によって味の差が激しい食べ物かも知れないね。

どうして『ネギトロ』って言うの? | かつお・まぐろ教室 | 遠洋かつお・まぐろ漁業組合の働き方、豆知識、冷凍マグロの食べ方をご紹介
ネギトロ – Wikipedia

追記。諸説あり

うむむ、色々調べてみると「諸説あります」という状態のようだ。

『三省堂国語辞典』などでは「葱+トロ」と解釈してるとか…

NHK「チコちゃんに叱られる!」では下記の説を採用したとか。

浅草には『麦とろ』という名前のとろろ飯を売る店が戦前からあり、専門店としては珍しいので土地では一応知られていた。よし、これだと、麦とろ→ねぎとろと語呂を合わせて決定した。

出典:間根山貞雄著 江戸前ずしに生きる―浅草、繁盛店の江戸前ずし覚書

うーむ奥が深い。