カタンの基礎データ
戦略を練る前にカタンの基礎データを把握しておきましょう。
開拓コスト
開拓に必要なコストは以下の通りである。見て分かるとおり、前半に必要な「道(街道)」と「家(開拓地)」は木と土が主たる資源となり、後半に必要な「都市(街)」と「発展(チャンス)カード」は麦と鉄が主たる資源となる。残る羊は「家」と「発展カード」で使用する資源のため、ゲーム全般にわたって必要とされる。
開発するもの | 必要コスト |
---|---|
道 | 木、土 |
家 | 木、土、羊、麦 |
都市 | 麦、麦、鉄、鉄、鉄 |
発展カード | 羊、麦、鉄 |
発展カード25枚の内訳
発展カード25枚の内訳と、カードを引いたときの出現率は以下の通りである。出現率から「2枚に1枚以上が騎士カード」、「5枚に1枚は得点カード」、「独占、街道、収穫は10枚引いて1枚出るかどうか」と言うことが分かる。
カード | 枚数 | 出現率 |
---|---|---|
騎士 | 14枚 | 14÷25 = 56% |
得点 | 5枚 | 5÷25 = 20% |
独占 | 2枚 | 2÷25 = 8% |
街道 | 2枚 | 2÷25 = 8% |
収穫 | 2枚 | 2÷25 = 8% |
サイコロの確立
六面体のサイコロ2個を振り、出る目の種類は2~12の11通りある。出目の確率を計算すると以下のようになる。
出目 | 確立 | 生産力 |
---|---|---|
2, 12 | 1/36 = 2.8% | 1 |
3, 11 | 2/36 = 5.6% | 2 |
4, 10 | 3/36 = 8.3% | 3 |
5, 9 | 4/36 = 11.1% | 4 |
6, 8 | 5/36 = 13.9% | 5 |
7 | 6/36 = 16.7% | 0 |
ここでは隣り合う出目の確立差が2.8%しかない事に注目すべきである。「6か8が出る確率」と「5か9が出る確率」の差は、100回振って3回しかない。
また表中に「生産力」として示した値を覚えておくと良い。「生産力」は、その土地の有効度を示す目安となる。生産力はサイコロを36回振ったとき、確率的にその目が何回出るのかを示している。例えば「6」の目は36回中で5回出るので、生産力は5となっている。「7」は盗賊となるため、生産力は0と考える。
横軸に出目、縦軸に回数をプロットすると以下のようなグラフになる。7が出る確率が最も高く、逆に2と12が出る率が最も低いことが容易に分かる。
この項は確率の検証であり、実際のゲーム中の出目は必ず「かたより」が生まれることを忘れてはいけない。
土地パネルの枚数
土地パネルの枚数は以下の通りである。
種類 | 木 | 土 | 麦 | 羊 | 鉄 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
枚数 | 4枚 | 3枚 | 4枚 | 4枚 | 3枚 | 21枚 |
ここでは土と鉄のパネルが3枚しかないことに注目すべきである。土は前半で重要な資源であり、鉄は後半で重要となる資源である。しかしパネル枚数が少ないと言うことは他の土地に比べて総合的な生産力が落ちると言うことであり、必然的に他のプレーヤーと資源を奪い合うことになる。