現象についての解説

この現象は「Path-MTU-Black-Hole」と言うそうです。パソコン本体でNTTの「フレッツ接続ツール」などを使っている場合には問題は発生しません。パソコン本体とモデムの間にルータ機器を使用している場合に発生します。

ルータを使い、かつパソコンとルータ間のMTU値が、ADSLモデムから終端側の装置のMTU値より大きい場合に発生します。この時、以下のような状況が発生することがあります。

  1. あなたのパソコンから、相手側サーバーに情報を要求します。何も設定していなければ、通常 MTU値1500で要求します。
  2. 相手側サーバーでは、要求されたとおり MTU値1500 で送信します。
  3. プロバイダとあなたの家のADSLモデム間は MTU値1500 のメッセージは通過できない設定になっているとします。そのため、プロバイダの装置は相手側サーバーに ICMPのTooBigという「大きすぎるので受け取れません」というメッセージを送ります。通常、このメッセージが相手側サーバーに届くと少し小さいデータにして送り返してくれます。
  4. この時、途中経路の問題や相手側サーバー自身の問題により TooBig を受け取れない事があります。相手側サーバーはプロバイダ装置からのエラーメッセージを受け取れなかったので、何もしません。
  5. プロバイダの装置は、相手側サーバーから正しいデータが帰ってこないので、あなたのパソコンにデータを送ることが出来ません。

図にすると以下のようになります。

MTU blackhole

相手側サーバーが TooBig のメッセージを受け取れる場合には問題は発生しません。このため「特定のページで問題が発生する」と言うことになります。