さすが任天堂、スマホでもマリオはマリオだった

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昨年12月15日にiPhone用がリリースされたスマホ用のマリオ「スーパーマリオラン」。

すべてプレイするには1200円の課金が必要なため一部で物議を醸しましたが、マリオ好きなら買っても惜しくない良く出来た横スクロールマリオです。

自分はリリース初日から遊んでいるにも係わらず、まだ「終わった」という状況ではないのですが、まだまだ終わらなさそうなので一旦このタイミングでレビューします。

スーパーマリオランは「ワールドツアー」、「キノピオラリー」、「王国づくり」と3つの遊び方が用意されてまして、それぞれの遊び方について特徴を紹介すると共に感心した事柄や改善して欲しいポイントを書いていきます。

「ワールドツアー」は正統派2Dマリオ

「ワールドツアー」は全6ワールド24コースが用意されたいわゆる「マリオ」な遊び方。各コースは短めに作られており、順調にいけば1コースを数分でクリアできるようになっています。

「スーパーマリオラン」では片手で遊べることもウリになっていて、操作はタップしてジャンプのみ。マリオは自動で右に進み続けるので、敵を避けたりハテナブロックを取りたい場合はタイミング良くタップしてジャンプします。

言ってしまえばそれだけのゲームなんですが、そこはさすが任天堂。間口は広く奥行きは深くなるよう、様々な工夫が凝らされています。

たとえば操作が難しくなりすぎないように、歩いてるだけの敵にはぶつからないし、段差や地面の穴も小さなものは勝手に乗り越えます。そのお陰でストレスなく走り続けることができるようになっています。

逆にテクニカルな動きが要求される個所も多々用意されてまして。空中で再度タップしてスピンすることでジャンプの軌道をコントロールしたり、敵の踏みつけを用いて多段ジャンプしたり、連続した壁ジャンプで崖を登ったりと様々。

これらの動きを駆使して攻略するコースも感心するほど良く調整されておりまして、全24コースは趣向を凝らしたギミックが満載。立ち止まれるブロックがあったり、勝手に大ジャンプになるブロックがあったり、延々とループする面だったり…と飽きることのないようバリエーション豊富に用意されています。

しかも。クリア後のお楽しみ要素として各コースに5枚のカラーコインが用意されています。カラーコインは普通だと取りにくいけど上手いことやれば取れる位置に配置されていて、この配置が絶妙でさすが任天堂という感じ。

さらに!カラーコインは各コースごとに異なる3種の配置(ピンク/パープル/ブラック)が用意されていて、ピンク → パープル → ブラックと取るのが難しくなっていきます。特にブラックは難しい面が多く、全24コースのブラックコインをコンプリートするのは苦労するでしょう。

練りに練られたコースが全部で24コース。さらにカラーコイン狙いのヤリコミは24コースx3パターンで72パターン。コレだけでもマリオ好きには十二分にお買い得と言えるでしょう。

「キノピオラリー」は後半バテる

「キノピオラリー」は世界中のプレイヤーのゴースト(プレイデータ)とコイン取得枚数を競う競争モード。キノピオラリーで勝利すると、後述する「王国づくり」で必要になるキノピオやコインがもらえます。何度も「キノピオラリー」をプレイすることでキノピオやコインをたくさん集めるのが主たる目的となります。

遊べるコースはワールドツアーで登場するコースがランダムにミックスされたキノピオラリー専用コース。そのコースを他のプレイヤーのゴーストと競い合うようにプレイし、制限時間60秒の中でより多くのコインを獲得した方が勝利となります。

キノピオラリーの面白さはなんと言っても「対戦」であること。世界中のプレイヤーのデータから作られた「ゴースト」と一緒にプレイするのは純粋に楽しいです。負けると悔しいのもあり、ついつい何度も繰り返し遊んでしまいます。

勝つためのコツはコースを覚えて死なないようにすること。無理にコインを取りに行ったり難しいテクニックを駆使せずとも、60秒間ノーミスで走り続ければほとんど勝てます。もし勝てなかったらそのゴーストとの対戦は諦め、他のゴーストと戦うのが得策です。

対戦自体が楽しく、プレイするウチに自キャラのバリエーションも増え、王国を育てる楽しさもある「キノピオラリー」ですが、後半の追い込みでバテてきました。

全キャラが使えるようになり、コースパターンも覚え、王国の限定アイテムもほぼ解除した状態で、最後の最後に解除されるアイテムの取得条件がとにかく厳しい。

フレンドのプレイデータを見ても解除できてる人はほぼいないようなので、ちょっと条件が厳しすぎですね。

「王国づくり」は楽しさがわからない

「王国づくり」はゲーム内コインで装飾用アイテムを購入し、自分だけのオリジナル王国を作るモード。

キノピオラリーを進めることで解除されるマリオ由来の様々なアイテムを購入し、王国を飾り付けていくんですが…楽しさがわからない。

キャラクタの解除で必要だったので序盤はそこそこ頑張りましたが、必要と思われるものを解除したあとはやる気が沸かず、領土を広げるだけでほぼ放置。

人に見せられるわけでもないし、競い合う要素があるワケでもないしと、自己満足以外の要素がないのが残念でした。

おわりに

「王国づくり」は楽しめませんでしたが、「ワールドツアー」と「キノピオラリー」は十二分に楽しめました。

難易度的にも程よく、クリアするだけなら簡単で、コンプするのは難しい。特に最後の最後のブラックコインはいまだ5枚を取れていないほど。有り余る手応えを感じる難易度はさすがマリオだと痛感しています。

もし横スクロールのマリオが好きだったら、価格に挫けず思い切って購入してみてください。間違いなく1200円分は楽しめます!

Super Mario Run

Super Mario Run
開発元:Nintendo Co., Ltd.
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