書評「戦略思考トレーニング」、鈴木貴博 (著)

読書

戦略思考トレーニング

Kindle書籍で鈴木貴博著「戦略思考トレーニング」を読みました。

書籍紹介文

「まさか!」「なるほど!」の本当にあった戦略実例から、フェルミ推定など思考訓練まで、クイズを解いていくうちに、戦略経営やマーケティング、ビジネスモデルを自分の頭で考える力がつく、まったく新しい入門書。

鈴木貴博 著
872円(税込)
新書判 並製 184 ページ
978-4-532-11284-4
2013年4月発売

引用元:http://www.nikkeibook.com/book_detail/11284/

目次

  1. 戦略思考のための柔軟体操の章
  2. 非常識になる訓練をしよう!の章
  3. 売上増の方程式の章
  4. アメリカ企業の儲け方の章
  5. 儲け方はさまざまだの章
  6. ビジネス常識を働かせてみるの章
  7. だいたいの大きさを推定するの章
  8. 難易度を上げてみようの章
  9. 最後にやられた!の章

書評

世界の様々なビジネス実例をクイズ形式で紹介する本。

「まさか!」「なるほど!」と言う内容に主眼を置いて、戦略的思考を身に付ける事を目的とするようです。フェルミ推定に付いての紹介もありました。

中には答えを知っているクイズもありましたが、「へぇ~」と思った例題もありましたのでご紹介。

カップヌードルが初めてアメリカ市場に進出した時、カップヌードルの営業マンは「この商品は○○です」ということにしたそうです。するとたくさんのスーパーマーケットにおいてもらえて、初めての消費者にも商品を買ってもらえるようになったそうです。この秘密のセールストークはなんだったのでしょう?

プリンタのキヤノン、リポビタンDの大正製薬、化粧品の資生堂、この3社の共通点は高収益企業であるということです。ではなぜこの3社は高収益なのでしょう? この3社の共通点は何でしょう?

他にも多様なクイズが全部で51問ありました。

これ一冊で戦略的思考が身につくとは思えませんでしたが、戦略的思考に触れる切っ掛けとして良いのではないかと思います。

考える時間を除けば、クイズ1問あたり5分も掛からず読めるような内容です。ページ数も紙ベースで184ページとサクッと読める分量でした。通勤の空き時間などに読むのに向いているのではないでしょうか。